満員電車考

満員電車は乗り慣れていますか?
これがもうたまらなく苦痛です。
もう一度言いますが苦痛です。(ーー;

満員電車に乗ったことがない人に

「電車で過ごす時間無駄やわ~。その間にバイトできたらどれだけ稼げるか・・・」

と愚痴をこぼしてみると、

「本読んだり勉強したり、のんびりできるからいいやん。」

といわれるのがオチ。

その人は満員電車の「罠」に気づいていないんです。
あの全員が無言で、目の焦点も合わせずに窓の外を眺めたり、
下を向いてじっと周りの人から襲い掛かるプレッシャー(圧力)に耐えたりしている空間では、
読書したり、勉強することはおろか、
休むことだってできません。
むしろ疲れます。
あれは列記とした戦いであると思います。

であるからして、まさに「無心」ですな、あの状態は。
確かに読書やら勉強やらしている人もいらっしゃいますが、
そのほとんどは「座っている人」です。

電車、特に混雑した車内では、
「座る」のと、「立つ」のとでは天国と地獄です。
僕はたいていは「立つ」組なんで、
座っている人たちが優雅に寝ていらっしゃるのを見ながら、
四方八方から押され、踏まれの時間をすごしているわけです。

「お年寄りに席を譲れ!」という金言がありますが、
満員電車ではあまり使用例はないように思います。
確かに言われている事はごもっともです。
もちろん通常の電車の中では、
譲ったこともありますし、他人が譲っているのを見たこともあります。

しかし、満員電車の中ではみんな動きたくないんです。
少しでも動かれると非常に迷惑なんです。
全員それをわかっているから、立っている人も、座っている人も
動くことをやめます。
つまり、満員電車の中では、時が止まったようにおもしろくもなんともなく、
味気ない時間がずっと過ぎていくわけです。

普段街中で他人と触れ合ったら違和感を覚えることもあるでしょうが、
満員電車では当たり前です。
踏まれたって何も言いませんし、押されたって同じです。
満員電車は、普通の生活とは違うんです。

いやぁ、あまりに満員電車のことを知らない人が周りに多いんで、
長々と書いてしまいましたが。

「現代人はストレスがたまっている」なんて言われますが、
そりゃあ、たまりますよ。気が狂いそうです。